ふるさと納税がなんと6倍に!
納税者が自分の応援したいまちへ寄付をすることで、
・納税者は返礼品として地域産品を受け取ることができ控除も受けられる
・寄付を受けたまちは財源が増える
ということで始まったふるさと納税。
加茂市は他市町村に少々遅れをとりましたが、徐々に充実を図っているところです。
特に今年度の伸長はめざましく、全くもって驚くばかり。
◯ふるさと納税増額のため補正予算計上!
1月15日にふるさと納税について専決補正予算が計上されました。
その内容は、
・歳入
ふるさと加茂応援寄付金(ふるさと納税) 1億6,000万円
歳入合計 1億6,000万円
・歳出
ふるさと加茂応援寄付金推進事業費 7,777万円
財政調整基金積立金(市の貯金) 223万円
道路除雪作業委託料 8,000万円(前回のブログでお話ししましたね)
歳出合計 1億6,000万円
というものです。
〇年度当初は1億円を予定していたが・・・
ふるさと加茂応援寄付金(ふるさと納税)は当初予算で1億円を目標としていました。
そこに12月定例会の補正予算でさらに1億円を増額していますので今回の補正予算と合わせて、
1億円+1億円+1億6,000万円=3億6,000万円
つまり今年度のふるさと納税は3億6,000万円となったわけです。
これを令和元年度の決算額5,573万円と比較すると約6.5倍!
◯なんでこんなに増えたの?
今年度ふるさと納税が飛躍的に伸びた要因はいくつかあります。
①全国的に増加傾向
今年は巣篭もり需要の影響もあってか、インターネットでの販売額が急伸中。ふるさと納税も同様に全国的に金額が伸びているとのこと。全国的な数字が今年度末にどのくらいになるか注目されます。
②掲載サイトの増加
令和元年度スタート時には2つの掲載サイトでしたが、元年度途中で2→5、2年度には5→6サイトにまで増加しました。
掲載サイト増は当然ながら選ばれる機会に繋がっていることと思います。
③返礼品の増加
返礼品目の増加も寄付金増額の一因だと思います。
元年度には31事業者、234品目だったものが2年度(11月末時点)では39事業者、413品目まで増加しています。
◯ふるさと納税のうち市の財源になるのはいくら?
ふるさと納税で寄付された金額がそのまま財源になるわけではなく、約50%は返礼品と事務手数料になります。
実際、1月の専決補正予算で見ても1億6,000万円のうち7,777万円は推進事業費として支出されました。(上記のとおり)
つまり今年度3億6,000万円のうち1億8,000万円は市の財源として、残りは返礼品と手数料になります。
それでもこの金額は大きく、財政に乏しい地方自治体では貴重な行政事業の財源となりますから加茂市にとってもありがたいばかり。
〇課題の多い制度だが
・自治体応援というよりも返礼品目的という場合が多い
・税金に充てられるべき財源が公共事業に使われないのはいかがなものか
・地域間競争であって正当な税分配にならない
このように課題の指摘される制度ではありますが、現状を鑑みてやるべきかどうかと言えば答えはYesとなるでしょう。
私は今後、国としてこの事業をどうしていくのかも含め注視していきたいと思っています。