令和2年度の一般会計決算について
加茂市議会9月定例会において令和2年度の決算審査が行われ、審議の結果認定されました。
今回は一般会計決算のいくつかのポイントについて説明したいと思います。
〇厳しいながらも好転した決算
歳入総額・・・150億969万円 (昨年113億1,225万円)
歳出総額・・・144億4,431万円 (昨年111億7,959万円)
形式収支・・・5億6,537万円の黒字 (昨年1億3,265万円の黒字)
そもそも厳しい財政体質にコロナウイルス感染症の影響を受けましたが、結果としては昨年度よりも黒字額が増えた決算となりました。
〇決算からふたつの数字に注目すると
この形式収支(5億6,537万円)から翌年度繰越財源や基金取り崩し額などを差し引き、積立金などを加えたものが今年の実質的な収支になります。(実質単年度収支)
実質単年度収支・・・4億9,748万円の黒字 (昨年8,391万円の黒字)
昨年と比べて4億1,357万円の増加となりました。
もう一つ、財政状況を計る指標として、歳入の中で毎年決まって入ってくる金額と歳出の中で人件費など必ず出ていく金額の比率を表す経常収支比率というものをみると、
経常収支比率・・・95.5% (昨年度98.5%) 3%の改善
これらが改善の方向にあることは財政健全化において大きな成果です。
〇財政調整基金(市の貯金)もプラスに
以前のブログで紹介したように、ふるさと納税や市税の徴収体制強化によって自主財源が増大しています。
これらの結果、昨年度1,350万円だった財政調整基金(市の貯金)も7,225万円と、少しばかりですが増額となりました。
さらに今年度末には2億4,000万円まで増える予算となっています。
〇加茂市の将来を見据えて
令和2年度において少し明るい兆しの見える決算となりましたが、公共施設の老朽化や人口減少による影響を考えるとまだまだ財政の厳しさは続きます。
そのような中で、加茂市のこれからの姿を示す加茂市総合計画が採択されました。
加茂市の将来像を
「笑顔あふれるまち加茂」
としてまちづくりをすすめます。
この内容についてはあらためてブログで紹介したいと思いますが、中心に「人」を据え何が大切かを考え、健康と文化・教育に重点を置いたものとなりました。
新しい総合計画にのっとった取り組みにより将来を見据えた市政運営となるよう、引き続き提起・提案していきたいと思います。