たきざわ茂秋加茂市議会ニュース

加茂市議会議員、滝沢茂秋の日々の活動などから見える加茂市の姿をお知らせします。

予想を上回るペットボトル回収量で予算増額

6月1日から始まったペットボトルの分別回収。

ゴミの減量化を目的とした事業ですが、9月時点で予想を上回る回収量のため、今回の定例会において補正予算を組んで増額したいとの議案が上がってきました。

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市役所脇にある回収ボックス

〇4カ所の拠点に集まるペットボトル

ペットボトルの回収については、市内4カ所に回収箱を設置して拠点回収しているのが現状。

当初の予想としては年間5トン程度の回収量を見込んでいました。

しかし9月21日現在、すでに6トンを超える量のペットボトルが集まっています

これを1年間で考えると17トン程になり、想定をはるかに超えることから今回の予算の増額となったものです。

 

〇予算はどのくらい?

ペットボトル収集回収・処分委託料として当初106万3,000円の予算を計上していたところに補正予算として95万3,000円が増額されます。

その結果、今年度の予算は201万6,000円となりました。

 

加茂市内全体でペットボトルはどのくらいある?

予想を上回る回収量ということですが、実際に加茂市内ではどのくらいペットボトルが流通しているのでしょう?

他市で行われている回収量を参考に一人あたり回収量を人口比で計算してみると、加茂市内全体では約70トンと予想されます。

この量はどのくらいかというと、1年間にゴミ焼却場で焼却されるゴミが約1万1,000トンですから、稼働日で考えた場合、約2日分の焼却量になります。

 

〇求められるステーション回収

6月スタート時のブログでも書きましたが、高齢者や車の運転ができない方を中心に、回収場所に持っていくことが難しいという不安の声をお聞きしています。

市としては、

・今までどおり燃えるゴミの日にゴミステーションに出しても良い

・将来的にはステーション回収を計画している

としていますが、今までどおり燃えるゴミとして出すのは心情的に複雑だという気持ちもわかります。

 

〇ステーション回収の実現性

市民が普段出しているゴミステーションを活用して、月に一度程度の割合でペットボトル回収を行う場合、年間で900万円~1,000万円かかります。

現状に比べて多大な予算となりますが、目的をゴミの減量化とリサイクル推進と考えるならば行うべきでしょう。

今回の事業が始まり、予想を上回る回収量となったことからも、市民の意識が行政の思った以上であることは明確です。

私は来年度に向け、本格的なステーション回収への移行を求めていきたいと思っています。