看護科のあるまち、加茂市
所用で加茂暁星高校看護科に伺いました。
現在、看護師不足は地域医療のひとつの課題。
新潟県内でみると33,400名の需要者数に対して29,300名が就業しており、約3,100名不足しています。
そんな中、看護師を目指す学生さんには将来の地域医療環境の一端を担う存在として大いに期待するところ。
〇看護科を持つ学校があるのは加茂市のメリット
医療に携わる人材を育成する学校があるということは、その専門家が地域にいるということです。
地域と学校とが連携して学生の学ぶ環境を作れたなら、きっと双方にメリットがあると思います。
1.地域看護の実習
私たちの住む地域には子どもから高齢者、妊婦、持病のある方、障がいを持つ方など様々な方が生活しています。
加茂市の人口構成や環境を踏まえて、市民がいきいきと健康的に暮らすことができるように、健康増進、疾病予防、早期発見・早期治療、リハビリテーション、終末期療養を支援すること。
これは地域看護という考えです。
例えば市内各所のコミセンで
・子育て相談
・老人健康相談
・血圧の測定
・日常生活の指導
といった実習を行ってもらえたら、地域に根差した看護実習となるのではないでしょうか。
2.新生児訪問の同行
現在は年に一度、子育て支援センター「あそびの広場」で実習を行っているようですが、加茂市で行っている新生児訪問「こんにちは赤ちゃん事業」に学生が同行して、助産師さんからの指導や子育てしている保護者の様子を学んでいただくのも意義深いものと思います。
〇まちの保健室として
このように学生さん達の実習を地域に広げられたら、健康情報の提供や健康学習の支援の場が生まれ、加茂市に住む人たちの健康への関心の高まりや安心感につながることと思います。
住民にとっては「健康相談の場」
看護学生にとっては「まちの教室」
加茂市にはそんな「まちの保健室」があると内外にアピールして、地域の良さにつなげたいものです。