コロナウイルス、新潟県の現状をみる
5月4日の政府による緊急事態宣言の延長発表を受け5日に、新潟県知事より今後の県内における方向性が述べられました。
この会見は事前に新潟県の対策本部会議を開いた上で行われたものです。
今回のブログでは、この会議内で示された資料を基に新潟県のコロナウイルス感染症に関わる状況について見てみたいと思います。
なお、資料は5月5日現在のものです。(5月8日、新たに3名の感染者あり)
〇感染者数等の推移
・累積患者
累積患者のうち、直近1週間の患者割合は3名、かなり少なくなっています
・感染者の推移
緊急事態宣言後、患者数は減少しています
〇病床の整備状況
2月末に134床だった感染症入院可能ベッドは医療機関の協力で4月末には400床程度まで増えています。また軽症者のためのホテル宿泊療養にも対応できるよう50室が用意されました。
そして5/5現在、患者総数78人に対して入院中が36人、42人が退院しています。
400床に対して入院が36人ということで、新潟県に限っては医療崩壊は発生していないと言えます。
〇PCR検査の体制
・PCR検査件数と陽性率
1週間ごとの検査件数は患者発生当初の約3倍(125→420)に増加。
検査が必要な場合は速やかに行われているとのことです。
・人口千人当たりPCR検査件数と陽性率
人口千人当たりの検査件数(1.37)は全国で21位、検査人数に対する陽性率(2.5)は33位です。
検査件数は全国で中程くらいですが陽性率は低い方ということで比較的良い状況といえます。
今回の県知事の会見で触れられていた政府の掲げる「新しい生活様式」は重要な指針になりますが、このスタイルが感染症対策の出口だとすれば社会の様相は一変することでしょう。
次のブログでは、新潟県における「新しい生活様式」を踏まえた対策について私自身の考えを少し述べてみたいと思います。