市民バスについて(現状を知る)
主に自家用車など遠方への移動手段を持たない方への措置として運行されている市民バス。
路線が適正か、利用者が少ないのではないかなど、普段から事業に対する声が多く聞かれています。
そこで今回はその現状について、平成30年度の実績をもとに調べてみました。
〇運行状況はどうなっている?
・市内全域を8路線で網羅し、365日休むことなく運行されています。
・全路線での一年間の合計乗車人数は81,633人です。
・一日当たりの便数は、
最少が村松-市役所線の4便
最多が加茂病院―国道新飯田新町線の12便
・乗車人数の多い便では12名程、少ない便ではほぼゼロ
(乗車人数ゼロの路線は行きの便で乗車する人がいないが、帰りの便に利用者がいるなどの場合があります)
〇バス事業の支出はどれくらい?
・人件費…7,913万円
・燃料費…1,618万円
・車両修繕料…2,284万円
・その他…307万円
支出合計 1億2,122万円
となっています。
〇バス事業の収入は?
・現金、定期券、回数券など乗車賃…1,295万円
・特別交付税…8,062万円
(収入と支出の差額のうち80%相当が国の特別交付税として支給されます)
収入合計 9,357万円
です。
〇バス事業の赤字額はいくら?
収入合計から支出合計を差し引くと、
2,765万円の赤字となりました。
〇これからの加茂市のバス事業はどうなる?
市民にとっては空っぽのバスを運行しているという印象が強く、同じ問題を抱える他の市町村では、運行方法についてデマンドタクシーなどとの複合も検討され、実際におこなわれているところも多くなっています。
座談会での説明などから、加茂市も現在さまざまなパターンを研究しているようです。
私自身、10月に埼玉県加須市においてコミュニティバスとデマンドタクシーの複合事業を学んできました。
次回のブログでは、加須市の取り組みを紹介しながら今後の加茂市について考えてみたいと思います。