たきざわ茂秋加茂市議会ニュース

加茂市議会議員、滝沢茂秋の日々の活動などから見える加茂市の姿をお知らせします。

加茂市、この冬の除雪は大丈夫?


加茂市はお金がないから今年の冬は除雪できないのではないか?
財政が厳しいという報道を受けてのことと思いますが、最近そんな声をよく聞きます。
それでも雪が降れば除雪車は出動している現状、予算はどうなっているのでしょう?

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2月1日、全市に除雪車が出動しました


〇当初予算に定められた除雪費

除雪の予算は、年度の初めに道路除雪費という名目で決められた金額が計上されています。
今年度については、
除雪委託料 2,360万円
排雪車両等借上料 305万円
舗装道路等修繕工事費 800万円
その他、合計で3,969万円
このうちの除雪委託料が、除雪業者の皆さんへの支払金額です。
この金額は、毎年ほぼ同額になっています。

話題となっている、加茂市は貯金が無いから除雪ができないというのは、豪雪で大きな出費が必要となったときの話で、まずは当初予算で計上されている除雪費で支払われています。

ですから、雪が降っても除雪車が来ないということはありません。


〇では当初予算で賄えるのか

加茂市内の全域に除雪車が出動すると、1回で500~700万円程度の支出となります。
2月1日の時点では委託料2,360万円の範囲内で賄えていますが冬はまだ長い。これから多くの雪が降り、除雪がどんどん必要になると予算をオーバーするでしょう。
ちなみに、豪雪で生活が一時的にマヒする事態となった昨冬の除雪委託料は2億1,381万円!
このときは国の補助金や市の貯金、そして当初予算の他の項目から流用してなんとか対応しました。
その結果、市の基金が87万円になったということ。


〇もしこの冬に予算オーバーしたら

毎年の除雪委託料の決算額をみると、だいたい6,000万円程度になっています。
暖冬とはいえ、今年もそろそろ予算を超えそうなので、今後はその財源確保が必要となるでしょう。

その場合、当初予算では賄えない支出については
1、 道路除雪費の予算(消雪パイプ関連も含め合計6,169万円)の中から除雪委託料に回す。(議会の採決は必要なし)
2、 他の土木費から流用する。(決算審査の際に議会で採決される)
3、 補正予算で増額する。(議会の採決を経る)
などの対応がとられます。


毎年2,360万円を計上しながら、必ず不足する除雪委託料。
私は当初予算において相当額(6,000万円)を計上し、新たな財源を確保する作業は豪雪の際だけにするべきだと考えています。
これについては3月に行われる予算審査において、あらためて求めてまいりたいと思います。