たきざわ茂秋加茂市議会ニュース

加茂市議会議員、滝沢茂秋の日々の活動などから見える加茂市の姿をお知らせします。

部活動について ~その4・地域との連携~

加茂市議会で部活動について質問した内容を、いくつかの項目に分け報告しています。
今回は「地域との連携」について、その質問及び答弁を報告します。


〇質問

スポーツ庁ガイドラインでは、地域との連携等として、生徒のスポーツ環境の充実の観点から、実態に応じて、地域のスポーツ団体との連携、保護者の理解と協力、民間事業者の活用等による、学校と地域が協働・融合した地域のスポーツ環境を整備し、社会教育活動への学校体育施設開放を推進するとしております。
これらの点については、加茂市の方針には明記されておりませんが、今後の少子化や学校の小規模化を背景として、地域との連携は不可欠なものになると考えます。
ガイドラインにある地域の連携等についての見解をお聞かせください。


〇答弁

加茂市におきましては、中学生向けだけを見ると、小学生に比べて参加する中学生の数は減るものの水泳、体操、新体操、柔道、剣道、空手、陸上、ソフトテニス、スキーについては、完全な自発的参加で、学校が関与しないクラブが存在しております。
その中には、加茂市が支援しているクラブも多いわけであります。
他のスポーツにつきましても、同じような完全な自発的参加で学校が関与しないクラブができることは、好ましいことであると思います。
ただし、完全な自発的参加が条件であります。
そのために、議員が提案しておられるような事業が実現してくることがあれば、好ましいことであると思います。


〇この質問のポイント

国のガイドラインでは、部活動の在り方を再考するにあたり、運動をしたい生徒のニーズを踏まえた環境整備にも踏み込んでいます。

・地域との連携とは
国のガイドラインの中では「設置者(市長)は、地域のスポーツ団体との連携、民間事業者の活用などによる、学校と地域が協働・融合した形での地域におけるスポーツ環境整備を進める」とされています。

 

・小学生や社会人にある受け皿
小学生にはスポーツ少年団、社会人にはスポーツ協会の登録団体が運動をしたいという方の受け皿になり得ますが、中学生には部活動があるので、今までその必要性は語られてきませんでした。
この環境下で部活動の在り方を変えようとするならば、今まで一所懸命に活動してきた生徒の受け皿も考えなければいけません。

 

加茂市の方針には示されていない
しかし、本来示されるべき運動をしたい生徒の受け皿について、国のガイドラインを踏まえたとしながら、「地域との連携等」について加茂市の方針では語られていません。


・受け皿について協議されたのか?
今回の方針を策定するにあたり、加茂市総合教育会議ではかられ全中学校長の同意を得たとしていますが、この大切な受け皿の確保は協議されたのか、市長から明確な答弁はありませんでした。


ただし、市長答弁の中でその存在について「自発的参加で学校が関与しないクラブができることは、好ましいことであると思います。」としていたので、今後はこの体制づくりについて訴えていきます。

 

次回のブログでは「質問を終えて」について書きたいと思います。

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