地域の茶の間を支援すること~その2~
平成30年加茂市議会6月定例会の一般質問「地域の茶の間助成事業について」、その1では私の一般質問の内容を記載しました。
その内容はこちら
地域の茶の間を支援すること~その1~
これに対する市長答弁を紹介します。
〇答弁・高齢者の交流への取り組みは
加茂市では閉じこもりや人との交流の少なさを改善するため、市内全域に市民バスを運行し、移動手段の確保が容易にできる環境を整えています。
・複数の施設が機能
また、8月に開所する北コミュニティセンターを加えた7つのコミュニティセンター、ゆきつばき荘、かも川荘、そして加茂美人の湯の運営により、気軽に地域の方々と交流しながらくつろげる場を提供しています。
〇答弁・社会福祉協議会による「地域の茶の間」の助成
加茂市も社会福祉協議会を通じて助成しています。
年間3万円を上限に5年間にわたり助成。
平成29年度は陣ケ峰地区、第二区、栄町区、高須町区の4件に対し助成しました。
なお助成の指定は終了していますが西山区、大郷町区、新町一丁目区、新町二丁目区において現在もお茶の間が開設されています。
〇答弁・介護保険事業を活用することについて
介護予防に資すると判断する住民主体の活動を支援することを目的に、介護保険制度において、地域の集いの場や交流会等の実施主体に補助を行うことができます。
しかし、国は事業を実施するにあたり、週1回以上の開催を条件としており、地域で継続的に運営していくことはなかなか難しいと思われるため、介護保険制度を活用することには慎重でありたいと思います。
〇答弁・加茂市の水準はトップクラス
現在の加茂市政は、日本トップクラスの水準にあります。
それぞれの分野において、長い年月をかけ、大量のお金を投入して立派な体系が出来上がっております。
その立派に出来上がった体系に対して、国は毎年のように新しい制度のようなものを作って提示してくるわけです。
しかし、国が提示する制度の中身は、ほとんど常に、すでに加茂市の立派な体系の中で立派にていることなのです。
市長答弁は以上のとおりです。
〇所感
今回の提案は、主として高齢者の孤立化やコミュニケーションの場の不足による身体的・精神的健康を害することのないよう提案したものです。
特に介護予防事業においては、地域の茶の間のような緩やかな交流の場は参加しやすい環境づくりを実現するものとして有効ではなでしょうか。
市の財政が厳しい状況の中、高齢者について、これからも安心して生活できる環境を維持していくためには、地域のお茶の間の取り組みは進めるべきだと思います。
しかし、現在の加茂市において一定の助成制度はあるものの、期限を設けることや情報提供の不足は、その広がりを抑制する結果になっています。
今回、この一般質問にあたり、実際に行っている方、それを求めている方のご意見をお聞きしてきましたが、引き続きより良い形での事業執行について、現場の声を参考に提案していきたいと思います。