たきざわ茂秋加茂市議会ニュース

加茂市議会議員、滝沢茂秋の日々の活動などから見える加茂市の姿をお知らせします。

このままでいいのか、美人の湯(その2)

厳しい財政状況の中、毎年1億円程の赤字となっている加茂美人の湯。今後、赤字額の縮小と継続的な運営を図るための提案を12月定例会の一般質問で行いました。
その質問についての答弁は以下の通りです。
(以下、市長答弁の要約)

 

〇美人の湯に対する基本的な考え方

温泉というものは静かなところで、ゆっくりと日頃の疲れをいやすところである。
したがってお祭りやイベントをしたりするところではないし、イベントで採算が好転することはないと思う。

 

〇1億円の赤字について

日本トップクラスの濃い温泉で市民の宝であるから、維持・運営のためであれば1億円の赤字は甘受すべきものである。
採算の合う事業は民間にやらせ、採算の取れない事業は官がやる。文化会館、公民館、体育館、コミュニティセンター、温水プール、小中学校etc...。美人の湯もその中の一つである。
今後も極力収入を増やし、支出を減らすよう努力を続けていくが、市民が気軽に温泉と食事を楽しんで疲れをいやすことができる施設、これは日本一の福祉のまちとしては妥当であり、市民にとって豊かな市政の形なのではないか。

 

〇市の新たな取り組み

美人の湯において、2月からポイントカードを発行することにしたい。10回の利用で1回無料招待券を発行するというもの。

 

〇提案その1「美人の湯を軸とした企画」について

・AKARIBA in 美人の湯
「AKARIBA in 美人の湯」については、市が補助金を差し上げて行っている事業だが、あえて美人の湯でやる必要はないと思う。
・屋外でのライブイベント
マチュアバンドのライブイベントについては、それで誘客できるとは思えないし、ゆっくり疲れをいやそうとしている大勢のお客の迷惑になる。
・軽トラ市やマルシェの開催
会場費用がかかるうえ、赤字のリスクが高いと思う。

 

〇提案その2「市外への送迎バスを有料化して赤字削減」について

バスが無料であることが美人の湯の一つの売り文句で、他施設との差別化を図っている。市外のお客はきわめて大切なお客であり、有料化にすると激減するのではないか。
利用者から「ありがたい」との声をいただいているので続けていく。

 

〇提案その3「天然温泉にこだわらず湯の花での運営も検討すべき」について

美人の湯は効能豊かな温泉の恵みを市民に享受いただき楽しんでいただくために建設した。この宝を放棄することはできない。
近隣に温泉が多数ある中、湯の花で営業している施設に人が集まるとは思えない。

 

以上の通りです。
この市長からの答弁を受け、そのあと再質問を行いました。
所感も合わせ、次回ブログで報告いたします。