たきざわ茂秋加茂市議会ニュース

加茂市議会議員、滝沢茂秋の日々の活動などから見える加茂市の姿をお知らせします。

これからのメリアと加茂市のかかわり(その2)

前回のブログでは、メリアにあるスーパーが無くなったことで新たなスーパーの出店を促す策として加茂市が3階部分を取得する意向を示すまでを説明しました。
そのうえで私は取得ではなく賃借で事業を行うべきという考えをお伝えしたところです。

今回はこれにかかる費用やその捻出方法、事業の目的について考えます。

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〇かかる費用や維持費はどのようなもの?

メリア3階部分の広さは約1,200㎡、これを取得した場合の費用については現在のところ未確定とされています。
また取得するか賃借とするかに関わらず内装を大幅に改修する必要があります。
さらには月々の費用、例えばメリアの建っている土地は借地ですので借地料、駐車場の賃借料、エスカレーターの管理など共益費が必要になります。
今のところ全てにおいて、議会に対して明確な数字は示されていません。
おそらく市も把握が難しい状況なのだと思います。


〇財源はどこから?

多額の費用がかかると予想されるこの事業、財政健全化を図る加茂市にとって財源の捻出は大きな課題です。
そのような中、市は9月定例会でNTTから借り受けている上町コミュニティセンターを廃止したい旨を示しました。おそらくはこれを財源にするのだと思います。
参考までに平成30年度においてNTTに支払っている賃借料は819万円(月に約68万円)でした。
今回のテーマからは逸れてしまいますが、廃止により上町コミセンの利用者が弱者になることについても今後は配慮しなければいけないでしょう。いずれこの件も書きたいと思っています。


〇事業の目的を考える

今回のメリアにかかわる事業の目的は大きく2点
・車を持たない市民の方や高齢者など買い物弱者への対策
・駅前の賑わい創出
となります。
加茂市の考えに沿えば、この目的を果たすためにはメリアの3階部分で市民サービス事業を行うことが必要だということになります。


〇新たな不動産取得は必要?

事業を行うためにメリア3階部分を取得する場合、新たな不動産への責任が発生します

この際、新たな不動産の取得は事業を行うために必要なのでしょうか
築33年が経過するメリア、しっかりとした建物だとは思いますがいずれ改修は必要になります。その責任を主体者として市が関わることについて、慎重に検討するべきだと思います。


この事業の目的は買い物弱者の救済と駅前の賑わい創出にある、この点から乖離しないようにしながら市民にとってのメリットとデメリットについて考慮したうえで策を講じなければいけません
今後の推移を見守りつつ、新しい情報があればまた発信してまいります。