たきざわ茂秋加茂市議会ニュース

加茂市議会議員、滝沢茂秋の日々の活動などから見える加茂市の姿をお知らせします。

請願を出します(採択を目指す内容について)

3月定例会では「加茂市立の各中学校における運動部活動の方針の改定等を求める請願」を提出します。

請願」の仕組みについては前回のブログをご覧ください。

請願を出します(市民の声を届ける術として) - たきざわ茂秋加茂市議会ニュース


これについて議会で説明ののち、全員による採決を行い採択(賛成多数で可決)となれば、市(市長)にその内容について結果報告を求めることになります。


〇請願の内容は大きく3つ

今回の請願で求める内容は以下の3点です。
1、加茂市の方針について、部活動に関わる生徒、保護者、教職員等に意見聴取及び状況調査を行い、関係者が理解できる内容に改めること。
2、上記1の事項を踏まえ、スポーツ庁ガイドラインに即した適切な休養日等の設定を行うこと。
3、スポーツ庁ガイドラインにある、生徒のニーズを踏まえた環境の整備に努め、部活動指導員の任用・配置地域スポーツ団体・民間事業者の協力など、地域等の連携を行うこと。


〇改定を求める理由は

昨年8月1日付で加茂市より発表された運動部活動の方針は、教職員の多忙の解消や生徒の運動過多など、その本旨については理解するものの、内容においてスポーツ庁の策定したガイドラインとは相違点があり、それらについて改定を求めたいというものです。
 特に、適切な休養日等の設定生徒のニーズを踏まえた環境の整備などスポーツ庁ガイドラインで重要とされている事項については、あらためて現状を調査することによる改定と関係者への十分な説明が不可欠です。


〇専門家も指摘する加茂市の方針の特異性

 この加茂市の方針は全国的にも報道され、その内容について部活動規制を検討する会議の座長を務められた友添秀則・早稲田大学教授は、
「国の指針は、医学データに基づいて休養日などを設定した。休養日が多すぎるとスポーツの機会が奪われ、子どもの運動能力や発達に影響を及ぼす加茂市には、子どもの現実を直視し、客観的な基準に基づいて方針を定めてほしい。」(読売新聞朝刊の特集記事「部活動はいま③」より)
とコメントされていました。


〇部活動をやりたくない生徒への配慮

現在、来年度からの部活動について各中学校で検討されており、今までは原則全員加入制となっていたものが希望加入制に改められる方向にあります。
参考までに葵中学校では、これからは年度の初めに参加希望の申し込みを毎年行うことになります。

部活動をやりたい生徒、あまり気が乗らない生徒がいる中で、やらない選択を明確に認めつつやりたい生徒についてはどういった環境を提供していくのか、状況調査を踏まえて整備していただきたいものです。

請願の採決の結果については後日、あらためて報告いたします。

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