たきざわ茂秋加茂市議会ニュース

加茂市議会議員、滝沢茂秋の日々の活動などから見える加茂市の姿をお知らせします。

加茂市・田上町、ごみ焼却場のいま(その3)

県の指導により、改修のため現在停止中のごみ焼却場。

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現在は改修のため停止中の1号炉

これからも現在のごみ焼却場を使用していくならば、大切なのは環境への悪影響がないよう運営することでしょう。
今回問題となったダイオキシン類の排出や、昨年みられたゴミの長期的な野積み状態は、異常なこととして受け止め、こうしたことを繰り返さないよう努めなければいけません。
それらが明確に示されることで、初めて住民は安心して生活できるのだと思います。


〇焼却ゴミの減量化は可能?

では、これから私たちができることは何でしょう。

・資源ゴミを分別収集する
焼却ゴミを減らすことは、住民としてできる最初の取り組み。
缶・ビンや古紙、段ボールなどの資源ゴミを分別収集することで焼却量を約10%削減できるという試算があります。
加茂市ゴミ総排出量は14,400トン平成27年実績)、そのうち焼却量は10,920トンですから削減できる量は1,092トンになります。
これは1日当たり30トン程度焼却している現状を考えると、約36日分のゴミを減らせるということになります。

見附市の資源ゴミ収集状況を見てみると
見附市では資源ゴミの収集をすることで焼却ゴミの量を減らしています。
缶・ビン類と古紙・段ボールの収集を各月1回ずつ
・収集にかかる費用は年間約4,100万円
・資源ゴミの売買による収入が約1,800万円
差し引きで2,300万円の経費となります。

経費はかかるものの、約1ヶ月分のゴミを減らして焼却場の負担を軽減でき、さらには問題になっているダイオキシン類の排出量も、ペットボトル・プラスチック類の分別により抑制できます。

 

〇行政に求めるだけでなく

ダイオキシン類の基準超過という異常な事態を改善し、焼却場の適切な運営を行政に求めるのは、安心して市民生活を送るためには当然のことです。
ただ、行政に求めればすべて解決するものではありません。

現在の加茂市のゴミ収集は分別をあまり気にせずとも良く、私たちにとっては楽な仕組みになっています。
正直なところ、行政も市民の嫌がることはできるだけしないようにするでしょう。
でも財政が厳しい中で今後も継続して焼却場を使用していくならば、まずは私たち市民が自分のこととしてゴミの資源化のための分別収集について真剣に考えていくことが必要なのではないでしょうか。