加茂市・田上町、ごみ焼却場のいま(その2)
県の立ち入り検査により、1号炉の排ガス中ダイオキシン類が基準値を超えていたことが判明したごみ焼却場。
現在は改修のため運行を停止しています。
いま、わたしたち住民はこれからを見据えた上で、この施設をどうすべきか、そしてゴミ収集のあり方について、考えるべき時期にきているのではないでしょうか。
今回、新たにごみ焼却場を建設するとしたら費用はいくらかかるのか、また建設のために必要な調査はあるのか、少し調べてみました。
〇新設するとしたら?
・建設費用は60億円
現在と同じ規模のごみ焼却場を造る場合、約60億円かかるとみられます。
60億円のうち、
3分の1の20億円が国庫補助金。
残り40億円のうち、90%(36億円)が起債(借金)
ただし、起債を償還する際に36億円の半分(18億円)が交付税として算入されるので、実際の借金返済額は18億円。
これを15年で返していきます。
そして、建設時すぐに支払う金額が4億円。
つまり、
国の負担額が20億+18億=38億円
加茂市・田上町の負担が18億+4億=22億円
となります。
・環境アセスメントを行う
もうひとつ、これだけ大規模な新しい施設を造るには環境への影響や地域の住民意見の聴取など、調査と予測・評価を行わなければいけません。
これらを行う制度を環境アセスメントと言います。
新たな施設建設には膨大な費用がかかること、そしてその建設のためには環境調査と住民の理解・同意が必要なこと。
これらのハードルはなかなか高いものになるかもしれません。
次回のブログでは、現在の施設を利用していくとしたら何が大切なのかを考えてみたいと思います。