上町コミセン、その驚きの家賃!
~平成29年度決算審査より~
平成29年度時点で、加茂市内に6カ所あるコミュニティセンターを年間利用者数の多い順に並べてみると、
・中央コミュニティセンター 56,610人
・下条コミュニティセンター 53,834人
・須田コミュニティセンター 44,900人
・七谷コミュニティセンター 41,009人
・上町コミュニティセンター 17,470人
・上条コミュニティセンター 14,952人
となります。
この中で利用者数5番目の「上町コミュニティセンター」について、私は市民の皆さんと一緒に考えてみる必要があると思っています。
〇上町コミュニティセンターの役割
センター内には、様々な証明書や申請書の受付などを行う市民サービスセンターがあります。
ここでは、住民票や印鑑証明など、必要な書類を商店街で受け取ることができるので市民にとって利便性は高いものと思います。
また、市民ギャラリーも入り口付近にあり、市民による様々な作品の発表の場になっています。
〇その驚きの賃借料
実はこの上町コミセンはNTTからの賃借物件。
29年度におけるその家賃は、
市民サービスセンター分として151万6,920円
上町コミュニティセンター分として682万1,737円
合計すると、なんと833万8,657円!
この施設には毎月70万円程の家賃が支払われているという状況です。
〇この施設、どうしても必要?
商店街の中でいくつかの役割を担っている施設ですが、すぐそばには年間利用者数が一番多い中央コミュニティセンターがあります。
これ程の家賃を支払いながら使用していることについて市長は「NTTも大変喜んでいるし、加茂市も大変助かっている」とおっしゃいますが、果たして必要な施設でしょうか。
〇これからについて私案
私はこの建物はNTTに返還し、加茂市の所有する旧生田屋の建物を大いに活用すべきだと思います。
その旧生田屋の建物内で、
① 文化的な和風コミュニティセンターとして、小京都にふさわしい文化や芸術、学習の拠点として活動を行う。
② 市民サービスセンターや市民ギャラリーを設置して運営する。
これにより、年間833万円が節約でき、旧生田屋の購入に約5000万円を投じた意味もでてきます。
さらに、上町で集会施設が必要であれば、市の所有物件であり現在は紙漉き場となっている上町内の旧協栄信用組合2~3階の空き部屋を利用することも可能でしょう。
〇平成29年度決算の審査は
12月25日(火)に最終日を迎える市議会12月定例会。
そこでは午前9時30分から、これらを含む平成29年度決算の承認について採決が行われます。
私は市民の代表として、今後の加茂市を見据えた、市民に安心感をもたらす予算の執行を求め、討論に臨みたいと思っています。