消雪パイプの不調対策(一般質問)
平成30年9月定例会では、冬季間の道路除雪について一般質問を行いました。
その内容を報告いたします。
〇質問
昨冬の豪雪の際には、市内各所で消雪パイプの井戸枯れや消雪パイプのつまりなどにより、その機能が果たせない例が多くみられました。
そこで、消雪設備の改修が現状難しいようであれば、冬を前に行われる除雪対策会議において市内一円の除雪箇所が示される際に、不調となっている消雪パイプの道路についても当面の対策として除雪対象に加えてはいかがでしょうか。
〇答弁
消雪パイプが不調になった路線の対応についてであります。
この件につきましては、消雪パイプで除雪が不可能になりやすい場所について、近くを除雪する除雪業者へあらかじめしっかりと図面入りの書面でその時の除雪を指示することにいたします。
〇この質問のポイント
冬季間の消雪パイプでの放水や除雪は雪国にとって重要な公共事業の一つです。
その中で皆さんからよくお聞きするのは「せっかく消雪パイプがあっても水が出ないので役に立たない」という声。
経年の劣化や井戸枯れなどの原因で、消雪パイプが本来の機能を果たせなくなっている状況は市内各所でみられます。
・消雪パイプがある路線は重要な生活道路
そもそも、消雪パイプが布設されるのはその道路が主要幹線で通行量が多い等、需要度が高いからであり、その機能が十分に果たせず通行が不自由になるのは昨冬に経験した通り、近隣の生活に支障をきたすことにつながります。
・消雪パイプの新設や改修は難しいのか
消雪パイプの新設や不調な消雪パイプの改修をするのが市民にとっては一番の除雪対策でしょう。
例えば、100メートルの消雪パイプを新設するとなると、
・消雪パイプ1メートルごとに8万円×100メートルで800万円
・井戸の掘削で100メートル掘るとして1000万円
・地下水くみ上げ用ポンプが100万円
(これらの数字は概算で、実際には前後します)
合計すると1900万円になります。
これについて国からの補助もありますが、市の財政を考えると、必要な改修をすみやかに行うのは難しいところです。
・消雪パイプの不調への当面の対策
そこで、冬を前に行われる除雪対策会議において市内一円の除雪箇所が示される際に、不調となっている消雪パイプの道路についても当面の対策として、除雪業者を指定し、除雪対象に加えてはいかがかと提案しました。
・除雪業者に図面で指定します
この質問に対して市当局は、今冬から該当する路線については近くを除雪する除雪業者へあらかじめしっかりと図面入りの書面でその時の除雪を指示することにいたしますとのこと。
冬を前に開催される、区長さん等が参加する除雪対策会議の際に、その概要が伝えられることと思います。