たきざわ茂秋加茂市議会ニュース

加茂市議会議員、滝沢茂秋の日々の活動などから見える加茂市の姿をお知らせします。

加茂市の0歳児医療費無料に反対・その理由

0歳児の通院について、その医療費を無料にするという議案が上程されました。

私は今回、この議案に反対しました。

普段から子育て支援を訴えている私が、この度の議案に反対したことに疑問を持たれる方もいるかもしれません。

なぜ反対したのか、以下にこの制度の概要と反対理由について記載いたします。

 

〇予算の概要と事業内容について

 その事業予算は128万3千円、財源は新潟県の子ども医療費助成事業補助金を現状の小学3年生までだったところから小学6年生までと、対象年齢が拡大されたことによる加茂市への増額分300万円の中から充てたいというものです。
出生した日から満1歳になる日の属する月の末日まで、通院にかかる医療費を全額補助、つまり無料とします。

 

〇現在の加茂市の医療費助成は?

 加茂市の子ども医療費助成制度では、0歳から18歳について月に4回まで負担上限が530円、それ以降、同月の同一医療機関での受診が無料となっています。

 

〇医療費助成をする目的は何?

 医療費助成制度の目的は、上限530円という負担限度を設けることで、保護者が経済的負担の心配をせず必要な医療を受けられるようにし、子どもの健やかな成長を助けるというものであり、あえて無料にせずとも現状においてその目的は果たされています

つまり、現状の補助制度で、医療費の支払いが受診のハードルになり、お医者さんに行けないという状況は回避されています

 

 

〇無料はありがたいもの、だけど…

 どんな事業においても、無料で利用できるというのは対象者にとってうれしいものですが、私は、無料という形で支援を必要以上に手厚くするよりも、その対象者にとって本当に大切な支援は何か、日頃からその不安要素をみつめ、その改善に対して事業を検討していくべきだと考えています。

 

〇貴重な財源を有効に活用してほしい!

 今議案のことでいえば、子育てをする中で保護者やその子どもたちが不安に感じていることを注視したなら、きっと他にやるべきことがあるはずです

私が必要と考える子育て支援政策については、当ブログでも以前から何度か提案してきました。

提案・子育て支援係の創設(その1)

 

そして加茂市は現在、大変財政的に厳しい状況にあります。

その中での貴重な財源ですので、今後、安心して子育てできる環境づくりへの事業検討を進めるべきと考え、0歳児の医療費無料という議案については反対しました。

 

〇採決の結果は?

 16名での採決の結果、賛成13、反対3の賛成多数で採択され、来年度から0歳児の医療費は無料となります。

 

私はこの議案、そして議決を経て、議員が無料でできること、ただで利用できるから良い・賛成するという考えから脱却しなければいけないとあらためて思っています。