提案・子育て支援係の創設(その1)
加茂市議会3月定例会において、子育て支援係の創設を提案しました。
その質問内容および市長答弁について紹介いたします。
〇社会の変化と行政の役割
少子化や核家族化が進む中、地域とのつながりは昔に比べて薄くなってきているといわれます。
プライバシーが守られ個の価値観も尊重され、必要な情報はインターネット等により入手できるので、地域とのつながりの希薄さについて普段はあまり不便を感じないことと思います。
でも子育て中の親にとって子どもは千差万別、生まれたばかりで言葉も話さなければそれぞれ成長の度合いも違います。
そんな中で子育てについて心配事があったとき、地域の中で信頼できる相談窓口が身近にあったらどんなに心強いことでしょう。
そこで現在は、地域において包括的に子育てを支援することが行政の大きな役割のひとつになっています。
〇子育て支援係を提案した理由
現在、多くの自治体では子育てに関わる行政サービスを一つの関連事業として「子育て支援課」「子ども課」などに集約し、窓口を一本化することで利用者にとってストレスのないアプローチを可能にしています。
しかし加茂市では、子育てについて様々な支援が行われているものの、複数の課にその役割は分かれています。
そのため、子育て中の方々からは「いつ、どこに相談したらよいのかわからない」「子育ての情報がわかりづらい」といった声があがっています。
参考までに各課のおもな役割は次のとおり。
・福祉事務所
保育士、家庭児童相談員が所属し、子育て相談、家庭児童相談、あそびの広場の運営、保育所の運営などにあたる。
・健康課
保健師が所属し、乳幼児健診、離乳食講習会、育児学級、医療助成、妊婦に関する事柄などにあたる
・教育委員会
子育てサークルに対する親子団体補助、就学支援などにあたる
私は、これらの行政サービスが「子育て支援係」という、子育てに関わる人材と事業を統合したワンストップ窓口によって、子育て中の方々の利用しやすいものになればと考えました。
〇そして係は市役所を出て、商店街に設置する
子育て支援係を商店街に設け、子育てしている方々が支援の窓口へ身近にアプローチしやすくしてはいかがかと思います。これは子育て世代が中心市街地に向かう理由付けにもなり、世代を超えた交流を生む新たな賑わいづくりの一助となることと思います。
これらについての市長回答および再質問は、次のブログであらためて報告いたします。