たきざわ茂秋加茂市議会ニュース

加茂市議会議員、滝沢茂秋の日々の活動などから見える加茂市の姿をお知らせします。

市民バス事業、路線が新設されます

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「12月から運行される新たなバス路線」

 

本日、加茂市議会10月臨時会が開かれました。

議題は、新たな市民バス路線の開設について。

12月1日より、猿毛から駒岡、神明町、加茂病院、西加茂西部を通り、市役所へ向かう路線を増設し、運行したいというものです。

内容は、

・新たな路線として、猿毛→市役所前が一日に8便の運行、市役所前→猿毛が7便の運行

・バス路線の増設により新規にバスを購入(1,066万円)

・乗務員給与など経費4か月分(423万円)

 

市民バス事業については、その採算がとれないことから賛否あるところですが、私は福祉政策としての観点から必要だと考えています。

 

〇市民バスの目的は何か?

私は市民バスの最も果たすべき役割は、高齢者の交通手段の確保にあると思います。

運転免許を持たず家族の援助も得られない高齢者と、歳をとって運転が難しくなった高齢者の日常生活の移動を支援するものであり、主たる移動目的は通院や買い物です。

また、学生の通学手段としての役割も大きなものがあります。

 

〇目的に沿った運行が必要

今回の提案では、これら利用者の利用時間帯や活動エリアを勘案した運行設定がなされました。

高齢者については、通院しやすい時間帯の運行や、買い物に行きやすいように商店街を通る路線としています。

また学生については、加茂駅に到着する時間はJRの上下線発車時刻に合わせてあります。さらに、加茂高校や農林高校の登校時刻、下校時刻、部活動の終了時刻への配慮もされました。

 

〇今後の課題

今回の議案について賛成しましたが、その際にいくつか質問をしました。

  1. 三条市などで取り組んでいるデマンド交通は市民バス事業よりも採算性が低いとの見解を加茂市は示しているが、その運営手段や試算について十分に検討を行っているか。
  2. 新設路線にある地域の高齢者や学生など、利用が想定される人数や今後の予測について考えているか。
  3. 現在、通院や買い物などでタクシーを利用している方もいらっしゃると思うが、タクシー会社への影響はどの程度考えているか。

 

1のデマンド交通についてはかつて試算したことがあるとの回答でしたので、後ほど資料をいただくことになりました。

2および3については全く考えていないとの回答。

 

私は先に述べたように、市民バス事業については社会福祉の観点から必要と考えていますが、かといって検討や調査が不要だとは思いません。

市民バスのように大きな費用のかかる事業は、特に市民から必要性を感じていただき、その存在が認められなければできないものです。

今後も調査を続けて、より良い事業執行を求めてまいります。