飲食店応援キャンペーン、はじまりは市民の思いやり
新型コロナウイルス感染拡大が長引く中、歓送迎会や宴席の中止が相次ぎ、市内の飲食店は大変な苦境にあります。
その中で注目されているのがテイクアウトや出前など、人が集まることを避けながら料理を楽しめる対応策。
今までは声高に宣伝していなかったお店でも取り組み始めているようです。
そこで、加茂市は
~みんなで加茂市の飲食店を応援しよう~
コロナに負けるな!! 飲食店応援キャンペーン
と題し、市内のテイクアウトや出前、配達ができるお店を紹介するホームページを作りました。
〇この事業はひとりの声から始まった
この事業、実は市民の声がきっかけとなり始まったもの。
4月4日、私のところに市内にお住まいで子育てしているひとりの女性からメッセージがありました。
その内容は以下のとおり。
少し相談があって、メッセージしました。
自粛が続いていて、外食を控える日々が続いています。
日本の飲食店は、どうなるのだろう…加茂の飲食店は、経営していけるのだろうか…等々、毎日考えています。
少しでも日本の経済が悪化しないよう出来ることはないかなぁと考えています。
加茂の飲食店で持ち帰りメニューを増やしたり、ホームページ等で一覧として見られたりすると良いのかなぁ等、考えていますがどうしたら良いのか分からず、メッセージしました。
というものです。
その後、この女性とメッセージをやり取りしながら今回のホームページを作成する案に固まり、さっそく市の関係当局に相談することにしました。
〇市長と商工観光課の素早い対応
他市町村での取り組みを参考例として、市長および商工観光課に提案したところ、すぐに取り組んでいただけることになりました。
こうしたフットワークのよさは、大変な状況においてこそ光るものだとあらためて敬服するところです。
その後、準備を整え4月9日には市内の飲食店へ案内が出されました。
今後は各飲食店より情報が届いたものから順次紹介できると思います。
〇集まることはできないが集めることはできる
様々な分野において経済的・社会的に悪影響を及ぼしている今回の新型コロナウイルス感染症。
いまだ収束の見通しは立っていませんが、その中でもみえた思いやりの行動。
人が集まることは避けなければいけませんが、この状況でも人の思いを集めることはできる。
今はこれが小さなまちの中でできる精一杯かもしれません。
家族で食べたあの味を、仲間と語り合ったあのお店を、これからも楽しめるよう願っている多くの人の思いが、大変な状況にあるお店に届いて応援できたら素晴らしいですね。