たきざわ茂秋加茂市議会ニュース

加茂市議会議員、滝沢茂秋の日々の活動などから見える加茂市の姿をお知らせします。

県知事に要望書を提出

令和元年12月26日、新潟県庁において花角英世県知事及び岡俊幸病院局長と面会し、「県央基幹病院の基本計画どおりの建設及び加茂病院を始めとした県立病院の県による運営と医師確保を求める要望書」を提出いたしました。

 

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加茂市長、田上町長、田上町議会議長、保坂県議と提出

その概要は以下のとおりです。

 

〇県央基幹病院について

県央医療圏は、救急搬送が圏域外となる割合が県内でも極めて高い地域です。
なかでも加茂地域消防署の圏域外救急搬送割合は平成26年の23.0%に対し平成30年は29.2%と6.2ポイントも上昇し、急激に悪化の一途をたどっています
一刻を争う重篤な患者の命が失われぬよう県央基幹病院について、計画通りのスケジュールと規模で整備されるよう求めます。

 〇県立加茂病院について

令和元年9月に改築された県立加茂病院は、加茂・田上地域の住民にとって長年の願いが実現されたものであり、県及び関係者に対して心より感謝するものです。
この病院は、地域に密着した医療を提供するとともに基幹病院を後方支援する重要な拠点病院です。しかし開院したものの、予定されていた全診療科への常勤医師の配置はなされておらず、現状の医療環境では急性期疾患や救命救急に十分に対応できません
県立加茂病院を今後も県立病院として運営を維持し、医師確保を始めとする医療体制を充実されることを強く要望するものです。

これらの内容は地域の現状を踏まえた上で検討を重ね、今回提出に至ったものです。


〇専門家による検討結果は

その後、12月28日に開催された新潟県地域医療構想調整会議では、

・県央基幹病院について
上限400床と現状計画450床から50床の縮小とするものの、急性期機能に集約することで救急車の受け入れ・診断・振り分け・治療を行えるほか、専門医療の提供や若手医師が集まるような研修教育機能を持たせる。

・県立加茂病院について
地域密着型として、回復期、一部急性期、一部慢性期を担い、身近な医療の提供や地域ケアシステムの確立、健康づくりへの貢献に特化させる。

以上のとおり検討結果が示されました。

 

今後はこれらを踏まえ、県央地域医療調整会議が進められることになります。
引き続き注視しながら必要な提案や要望について、皆さんに情報提供を行いながら考えて参ります。