たきざわ茂秋加茂市議会ニュース

加茂市議会議員、滝沢茂秋の日々の活動などから見える加茂市の姿をお知らせします。

公立保育所について(その1)

加茂市議会3月定例会において、今後の公立保育所の運営について質問いたしました。

その概要を紹介します。

 

保育所・幼稚園・こども園の施設数と子どもの人数

 加茂市には現在、公立保育所が5施設、こども園を含めた私立保育所が6施設、私立幼稚園が3施設と、合計14の施設があります

対して平成28年加茂市内で生まれた子どもの数は129人。平成8年の306人と比較すると、なんと20年間で177人も減少したことになります。

それでも、当時と同じ14の施設が運営されている現状において、今後は施設の運営が難しくなってくるのではないでしょうか。

 

〇公立と私立の保育所で園児数を比較

 公立保育所、私立保育所を例に、園児数の推移を平成8年度と平成28年度の20年間で比較してみます。

公立保育所5施設…平成8年度391人が平成28年度254人で137人の減少

私立保育所6施設…平成8年度386人が平成28年度409人で23人の増加

 

〇私立の年齢構成に大きな変化、その理由は?

 23人増加している私立保育所ですが、年齢構成は大きく変化しています。

3歳未満児の比率…平成8年度が22.0%、平成28年度が35.7%

加茂市では、0歳児保育について公立保育所ではあまり行わず、私立保育所の役割として確立することで、その後も継続して私立保育所に通う幼児が多くなっていることから、園児数を維持する支援となっていることが一つの理由と考えられます。

 

〇私立の運営の難しさ

園児数が維持されていることで、一見すると経営環境は依然と同様に良いように感じられますが、0歳児については3人に一人の保育士、1~2歳児については6人に一人の保育士が必要であり、3歳児以上の園児よりも保育士の配置が多く必要となるため、途中入所に対応する準備などによる運営の難しさがうかがわれます

この3歳児未満の保育環境整備は、夫婦共稼ぎが一般的となっている現状を考えると、子育て世代にとっても大変重要な支援となります。そして、その需要の受け皿となっている私立保育所に対しては、市としてこれからも支援をしていかなければいけません。

 

〇私立幼稚園も切実

 私立幼稚園については保育所よりも切実で、平成9年度に3園あわせて289人だった園児数が、平成28年度には129人と、160人減少して半数以下になっている状況にあります。

 

〇民間事業を支援していくべきでは?

 市長はかねてから様々な事業について「採算の合う事業は、民間にやらせ、採算の取れない事業をやるのが国、県、市町村であります。」と答弁しています。

幼稚園・こども園保育所事業についても民間事業を尊重して、公立保育所については、統廃合を含めた運営の検討をしていくべきではないでしょうか。

 

以上が質問内容です。

これについての市長答弁は(その2)で紹介します。