たきざわ茂秋加茂市議会ニュース

加茂市議会議員、滝沢茂秋の日々の活動などから見える加茂市の姿をお知らせします。

学校施設の安全、避難所の安全(その3)

12月定例会で学校施設の耐震化などについて質問、それについての答弁を受け再質問を行いました。
以下、再質問と私の所感です。

 

〇加茂小、下条小、石川小のつり天井の改修

再質問

(落下防止ネットの提案)

つり天井の落下防止対策の一つとして、現状を維持したうえで天井に防止ネット(フェイルセーフと呼ばれる措置)を設置することも考えられます。
これは現在の天井を維持したまま、その落下時に人身被害が起こらないための措置として行われており、地震時に天井の一部または全部が万が一脱落した際、落下防止ネットがつり天井等の落下物を阻止するものです。
実際に山口県萩市の体育館で設置されるなどの実績もあります。

・財政が厳しい中、市の負担は13%
この場合は、交付金の対象事業となり、国からの補助が3分の1、元利償還金の80%が交付税算定の際に基準財政需要額に算入されるため、加茂市の負担は実質13.3%となります。
財政事情が厳しいのであれば、こういった策も検討してはいかがでしょうか。


・答弁
提案いただいた内容について、調査してみたい。

 

〇所感

市長は平成30年度より、単年度当たりの借金償還額が減ることから、諸施設の冷暖房化など新たな事業を行っていますが、本来必要とされる市民の安心感につながる事業が後送りにしているように感じます。

・必要性は認めながら逆戻り?
今回の小学校の体育館つり天井改修については、平成27年に私が質問した際、その必要性を認めておりましたが、その後の小中学校冷房化、オリンピック合宿誘致のための体育館改修などによりいまだ実施されていません。
それどころか、今後の財政状況を見ながら判断するという今回の答弁は、今までよりも後退した考えを示すものでした。
非常階段の改修や学校の耐震補強工事も合わせ、はたしてこれで市民の安心感ある生活を加茂市は実現することができるのか、疑わずにいられないほどです。

 

〇美人の湯の質問と学校施設の質問から見えてくるもの

美人の湯に関する質問の際には「美人の湯は市民のかけがえのない宝、維持・運営のためには、1億円やそこらの赤字は甘受すべきものだ」といいながら、学校施設の耐震化について質問すると「交付税削減のため余分なお金はほとんどない、今後の財政状況を見ながらの検討とせざるをえない」と答弁する。
同じ一時間の質問の中でこの答弁をされるのは、私には理解しがたいものがあります。


・本当に市民に必要なものはなに?
美人の湯に関する質問の所感でも書きましたが、私は、事業の優先順位をあえて設けるならば、市民にとって「あったらうれしいもの」「無くてはならないもの」の判断をしたうえで、まずは市民の安心感ある生活のために「無くてはならないもの」を行っていくべきだと思います。

これからも私自身はこの判断基準をもとに、市政への提案・提言を行ってまいります。