加茂市の埋蔵金
このことはいまだ大きな話題となっていますが、市長は財政調整基金に計上されていない隠し財産があるから大丈夫だとしています。
その内容は、
宅地造成事業特別会計の繰越金が7700万円
土地開発基金が1億4700万円
その他数百万円
合計で約2億3000万円になります。
〇それぞれのお金、その意味は?
宅地造成事業は、現在ほぼ休眠状態の事業で現状において用途が無いもの。
土地開発基金は、将来的に必要になると思われる土地を事前購入する際の一時的な資金として準備されている、自由度の高い基金。
これらがいわゆる「加茂市の埋蔵金」です。
〇禁じ手も視野に
さらには、健全な自治体財政では禁じ手ともいえる「翌年度繰上充用金」についても、市長は活用の可能性があるとしています。
これは、年度内に不足する予算を来年度の予算から先食いする制度で、加茂市においては約14億円まで許されているとのこと。
このように加茂市の財政事情は、すぐに破綻することはないものの、まちがっても楽観的に捉えられるものではありません。
進めるべき事業は行いつつ、見直すべき事業について検討する時期にきているのではないでしょうか。