たきざわ茂秋加茂市議会ニュース

加茂市議会議員、滝沢茂秋の日々の活動などから見える加茂市の姿をお知らせします。

提案・子育て支援係の創設(その3)

子育て支援係の創設について、質問と市長答弁を重ねました。

その後の再質問の概要と私の考えをあらためて紹介します。

 

〇この質問の主題は?

子育て支援係を創設するというのはあくまでも手段です。
今回の質問の主題は「安心して子育てできる環境整備・その受け皿」です。

 

〇あそびの広場、その役割は?

加茂市内にはあそびの広場、正式には「地域子育て支援センター」が2か所あります。
この役割は、親子で楽しく遊ぶ場の提供はもちろんですが、子育ての不安感を緩和し、子どもが健やかに成長することを支援することにあります。

 

〇あそびの広場、スタッフの不足

本来の事業では常時2名のスタッフを配置することになっていますが、加茂市現在1名体制。そのため、スタッフの負担は大きく、利用者の安全確保が精一杯で余裕を持った相談の受け入れ態勢とはいえません。

 

〇日常的な子育て不安の受け皿はどこに?

加茂市では学校や保育所等に在籍していればその施設を通して、未就園の幼児については主に健康課の保健師が最初の窓口となります。
乳幼児の健診時などに相談を受けたり保護者から市役所内で相談を受けたり、心配な事例に対しては、追って家庭訪問も行うことになっています。

 

〇絶対的な保健師の不足

このように、保健師は能動的に不安感の解消に向けた活動をする役割があります。これは子育てに限ったことではなく、様々な健康不安を抱えている人への窓口としてとても大切なもの。
しかし、現在の加茂市の健康課所属の保健師は実質3名です。
日常的な健康関連事業の職務もあるので、この状態で加茂市全域の様々な問題に個別対応するには絶対的に人材不足となります。
事実、平成7年度に幼児に対して行った家庭訪問数は25件(当時保健師6名)でしたが、平成27年度に幼児に対して行った家庭訪問数はなんと2件!

 

〇事業の充実が図れない理由はひとつ

国からの普通交付税が8千万円減額されている財政の中では、子育て支援係はおろか、遊びの広場の職員や保健師を増やすこともできないとの回答でした。

 

〇今できること、私の考え

①相談窓口の明確化
先に書いた通り、子育てや子どもに関する相談窓口の一つは保健師
日頃から、保健師の名前と所属(健康課)、電話番号、メールアドレスの書いてある名刺大の「相談カード」を必要な方に渡してはいかがでしょうか
たとえば、1歳6か月健診などでちょっとした相談をした保護者にカードを渡しておけば、その後はきっと相談しやすいと思います。
参考までに保健師の所属する健康課への連絡は
加茂市役所 健康課
電話0256‐52‐0080(代表なので子育てについて相談したいと伝えてください)
メール kenko@city.kamo.niigata.jp
です。 
②あそびの広場の利用を官民で考えよう
あそびの広場を普段から利用している方々(公募する)と施設の職員とが、その内容の充実に向けて話し合う場を定期的に設け、お互いにとって良い施設運営を図ってはいかがでしょうか。
利用者と関係職員の距離が近くなることでコミュニケーションがとりやすくなればと思います。

 

今回の一般質問ではなかなか叶いませんでしたが、子どもと子育てをする保護者にとってより良い加茂市にするため、これからも働きかけていきたいと思います。