たきざわ茂秋加茂市議会ニュース

加茂市議会議員、滝沢茂秋の日々の活動などから見える加茂市の姿をお知らせします。

商店街の振興と市民生活(その2)

 加茂市商店街協同組合の方々と市議会地方創生特別委員会との意見交換会が開催され、市議会議員としてどう考えているかというご質問をいただいたので、委員会としての見解は別として、私の考える商店街の必要性について発言させていただきました。

 

〇商店街の役割 

  商店街の役割はどういったものかを考えるとき、二つの側面があると思います。一つは地域活性化の中心としての役割。もう一つは生活基盤としての役割です。

 

地域活性化の中心としての役割

  商店街が地域活性化の中心となるには、一つひとつの商店が魅力を持つことや商店街としての価値を創造することが必要です。

私自身、地酒を中心に商店を経営しているので、日々の仕事を通じ自店が魅力を発信することで、結果として地域の皆さんの元気につながるのだという実感があります。

この点については、自店および商店街が主体的に計画し行動することを前提に、必要な部分で公的な支援を受けつつ活性化を図るべきでしょう。

 

〇生活基盤としての役割

  加茂市に限らず、人口減少と高齢化が進む社会において、地域の生活基盤を維持するのは行政の大きな使命です。

 商店街に行けば、日々の買い物に限らず、銀行、病院、市の手続き、趣味、学びなど様々な用事が近隣で済むとなれば、その地域には誰もが安心して生活できる環境が備わっているといえます。

 この利便性の高い商店街へ、高齢者など車の運転ができない交通弱者でも市民バス等を利用して、必要な時に行けるようにすればさらに安心感は増します。

 そういった意味では「空気を運んでいる」と、あまり評判の良くない話を聞くこともある加茂市の市民バス事業ですが、これからの高齢化社会ではその必要性は高まるものと考えています。

 

コンパクトシティの中心としての商店街

  市議会議員として私が考える「市民にとって必要性の高い商店街」は、生活基盤としての役割を果たしてくれる存在です。

 これは一般的に「コンパクトシティ」といわれ、生活に必要な施設を集中させることで、市民生活の向上を図るという考え方です。

 

〇必要な行政支援は何か

  そして、生活基盤としての商店街を行政が支援するならば、人の流れをつくる政策、例えば子育て支援センターを商店街に設置したり健康増進カルチャーセンターを設置したりと、市民が商店街へ向かう理由づくりをすることが望ましいと思います。

 以前、このブログで書いた「旧生田邸の活用」はその具体例です。

「旧生田邸の活用について考える」

http://takizawa.hatenablog.com/entry/2017/09/30/084800

 

 私は以上の考えをもとに、これからの商店街への行政支援について提起・提案していきたいと思っています。