旧生田邸の活用について考える
「旧生田邸の活用について考える」
新町2丁目の旧生田邸の取得については、その購入目的と過程において多くの議論を呼んでおります。
議会への説明があった当初、私も疑問を呈しましたが、すでに購入し改修も行われたことから、今後は有効活用を提案していくことで市民の皆様からご活用いただける施設となればと、6月議会で私自身の考えを述べました。以下、提案内容を記載いたします。
〇文化的な和風コミュニティセンターに
小京都加茂にふさわしい文化や芸術、学習の拠点として様々な活動を行うなど、加茂市らしい新しいコンセプトのコミュニティセンターとしての活用をめざす。
〇上町コミセンの機能を移設する
現在、上町コミュニティセンターにある市民サービスセンターや市民ギャラリーを移設して運営する。
〇財源はNTTに支払っている上町コミセン賃借料から
上町コミュニティセンターはNTTからの賃借で、毎年823万円を支払っている。近隣に中央コミュニティセンターもあるので、これを返却すれば生田邸にかかった5千万円も数年で償却できる。さらに、上町で集会施設が必要であれば、市が所有している上町の旧協栄信用組合2~3階の空き部屋を利用することも可能である。
以上のとおりです。
市長は、旧生田邸は存在するだけで意義があると答弁しておりますが、私は市民にとって有効に活用されて初めてその存在意義が生まれると考えています。
たとえば三条市では、国の文化財である旧丸井今井邸が生涯学習センターとなっており、年間6000人以上の利用があります。
文化的な活動を中心に、和のコミュニティセンターとして市民の皆様から活用していただけたら、地域活性の一つとなるのではないでしょうか。
今後の旧生田邸の活用については、他市の活用例や市民の皆様の声を参考にして、市としての判断を速やかに行うべきだと思います。